建物の塗装補修をすることで寿命を大きく延ばせることがわかっています。外観を整えるために塗装をすると考えている人は多く、これは目的の一つではあります。しかしそれ以上のメリットが建物の耐用年数を延ばすことです。まったく塗装補修をせずに住み続ければお得と考えるかもしれませんが、実際は大きな損失につながります。不具合を放置しておくほど損傷は激しくなり、より大きな出費につながるからです。
短期的に見れば節約をしているつもりでも、長期的に考えると損をしてしまうのです。損傷が拡大するほど修理費用は高額になりますので、長期的に見るほど損になると考えてください。いずれ売却を考えている人においても、塗装をしっかりと行っておく必要性は大きいです。売却するときになるべく高値を引き出すためには外観を整えておくことが大切ですが、それ以上に劣化を防ぐことが重要になります。屋根と外壁から建物は傷んでくるので、これらの老朽化には注意してください。
外壁の塗装では、乾燥の工程も塗装作業と同じかそれ以上に重要です。塗料を乾かす時間はきちんと守る必要があり、不十分だと塗膜の剥がれや膨れといった現象が起こり、メーカーがうたう通りの性能が出ない可能性があります。
塗料が十分に乾燥したかどうかは、指でこすって塗装部分に変化が出ないかどうかでわかりますが、この確認作業は実際には行いにくいです。これは、同じ製品でも作業をする日の気温や湿度によって乾くまでの時間が変わることや、万が一乾ききっていなかった場合、指に塗料がついてしまうだけでなく、塗膜がめくれたり傷がついてしまって塗り直しが必要になることが主な理由です。
塗料を製造するメーカーでは、乾くまでの目安となる時間を説明書などで明示しており、記載されている時間だけ放置すれば乾いた状態になる可能性があります。もし、仕上がりが不安な場合、完成を急いでいないのであれば半日ないし1日程度放置しておくと良いです。