塗装作業と聞いて多くの方が連想することは住宅の外壁塗装ではないでしょうか。劣化したまま放置すると浸水の問題が出てしまい、外観の見栄えも良くありません。外壁の場合は耐候性と耐久性に優れた塗料を選ぶ必要があり、種類は油性でウレタン以上のランクの種類が用いられています。一方で塗料を使う場面は外壁だけではなく、木製品に対して塗る場合もあります。
木製品は用途により使い分けを行うことが多く、木目を活かすことができる種類はステイン剤や水性、油性の半透明な種類、若しくはニスなども該当します。木目を活かすことなく全てを好みのカラーで塗りたい場合は、屋内では水性、屋外用では油性を選ぶことが基本です。フェンスやカーポートの柱などを対象とした場合は、金属向けに販売されている油性タイプを利用することで耐久性をアップさせられます。
各塗装には素材にマッチした物を選ぶことはかなり重要で、合わないものを選んでしまうと短期間で剥離する可能性があります。重ね塗りをする際には下地が水性の場合、原則として油性は使えないので注意も必要です。耐久性や耐候性を更に高めるにはアンダーコート、仕上げにトップコートを用いる方法もあり、素材や用途、構造物に合わせて使い分けをすることがベストではないでしょうか。
外壁は常に太陽光や風雨にさらされるという過酷な環境下にあり、経年劣化が進みやすい部分でもありますので定期的なリフォームが必要です。一般的な外壁のリフォーム作業は塗装がありますが、その重要な効果についてもう一度確認しておきましょう。最も重要なポイントは、塗装を行うことによって外壁のひび割れなどの劣化している部分をカバーすることができる点です。
激しく破損している状態であれば交換作業などの大きな工事が必要となりますが、経年劣化でのひび割れ程度であればしっかりと塗装を行うことで、雨水の染み込みや隙間風などを防ぐことが期待できます。また、壁面へのダメージを軽減させることで建物本体の劣化スピードを遅らせる事もできるでしょう。そしてもう一つが外観のイメージアップ(美観の保持)という観点です。くすんでしまった色合いや、古さを感じさせる雰囲気を塗装で一掃して、明るくて新しいと感じさせる美観を取り戻す効果が期待できます。